黒髪の野乃

タイトル前の記号は、心への刺さり具合です

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

○泡坂妻夫「乱れからくり」を読んで

久しぶりに!推理小説!!!!というのを読みました。犯人は?トリックは??と謎がもたらすドキドキワクワクを懐かしく感じ、解決後の満足感をしみじみ噛みしめてます。幸せですねえ。ネタバレはしません。 連続殺人 ミスリード 乱れからくり 図面の出現 玩…

△林民夫「糸」を読んで

これ、映画化されたのですね。知らずに読みました。 確かに映画ならさぞかしロマンティックで感動的になるのだろうと思われる内容でした。 それぞれの物語 ハッピーエンド それぞれの物語 平成に生まれた人々がいかに平成を生きたかを描きます。主人公とヒロ…

△太宰治「ヴィヨンの妻」を読んで

短くて読みやすいはなしでした。 健気な妻 旦那と妻 何故構う 健気な妻 20代中ばの若い妻・さっちゃんが、放蕩な旦那・大谷の借金を返すべく奮闘します。 その放蕩とは、様々女性を替え泊まり歩き、お酒をよく飲み、代金は支払わず、挙句居酒屋の儲けを盗む…

○谷崎潤一郎「マゾヒズム小説集」を読んで

私が中学生のころ、中学校の図書館で「刺青」を手に取った時、何かに目覚めたのを鮮烈に覚えています。へええ、こんな世界があるのかと。それから本作「マゾヒズム小説集」をこわごわ購入し、実家の本棚に題名が見えぬよう裏返しに収納していたことも、思い…

○佐々木俊尚「レイヤー化する世界」「自分でつくるセーフティーネット」を読んで

フリージャーナリストの佐々木俊尚さんの本です。 健康的でな生活と良好な人間関係を重視し、IT技術を駆使し新しい生き方を実践している方です。俯瞰的な歴史から人の生き方の代表例、ユニークな例え話などの視点から攻める、面白い本でした。また、平易な言…

○飛鳥井千砂「タイニー・タイニー・ハッピー」を読んで

kindle unlimited万歳です。 「タイニー・タイニー・ハッピー」(以下、タニハピ)を題にしましたが、尾形真理子さんの「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」も併せて載せます。系統がそっくりなのです。 そっくりな点 タニハピ起点 幸せひたひた 一…

名刺代わりの小説10選

おことわり 米澤穂信「ボトルネック」 米澤穂信「儚い羊たちの祝宴」 恩田陸「麦の海に沈む果実」 綾辻行人「十角館の殺人」 連城三紀彦「恋文」 ユルスナール「源氏の君の最後の恋」 東野圭吾「容疑者Xの献身」 道尾秀介「向日葵の咲かない夏」 福部まゆみ…

角田光代「愛がなんだ」を読んで

kindleunlimitedでいい読書ができました。まったく、恐ろしいサービスです。 どろどろの写実 終始やるせない 大人になるとは 小説家はすごい どろどろの写実 主人公テルコがさほど格好の良くない男マモちゃんに執着しまくる、という話です。とてもとても要約…

小川洋子「不時着する流星たち」を読んで

つい、装丁に惹かれて手に取りました。 短編それぞれのはじめに挿絵があり、はてこれからどんな物語が開くのだろうと、ときめかせてくれます。西洋の童話のように繊細な絵がとても素敵でした。 現実にはありえなさそうであり得そうでもある話が詰まっていま…

森見登美彦「四畳半神話体系」を読んで

森見登美彦さんの「四畳半神話体系」。 遅まきながら、読みました。 この頃、kindle Unlimitedで森見さんの作品をそこそこ読むことができると発見しました。あの独特な語り口がクセになり、本作を図書館で借りた次第です。古風で硬い文章なのにするすると読…

こんにちは。野乃といいます。 地方の女子大学生です。 ぐるぐるした思考を決定させるために、日記と題してアウトプットしたいです。 本を読むことが多いので、それに関することが多いと思います。 文章なんて、消費するばかりで、書くことはレポートくらい…